２夜連続の１点差での快勝に、ラミレス監督の笑いは止まらない

セ・リーグ、ＤｅＮＡ１－０ヤクルト、１４回戦、ＤｅＮＡ９勝５敗、１８日、横浜）ＤｅＮＡは１８日、ヤクルト１４回戦（横浜）に１－０で勝って２連勝。右肘の違和感から復帰したジョー・ウィーランド投手（２７）が８回３安打無失点の快投で、２カ月ぶりの４勝目（２敗）を挙げた。ＤｅＮＡはアレックス・ラミレス監督（４２）が就任以来最多の貯金「４」。首位・広島に敗れた２位・阪神とのゲーム差を１・５に詰めた。

　２夜連続の１点差での快勝に、ラミレス監督の笑いは止まらない。「素晴らしい試合。投打がかみあって、しっかり勝利をものにできた」。上位進出へ勝負をかける後半戦の開幕から、幸先良い連勝発進。貯金は昨季の就任以来最多となる「４」まで増えた。

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　ヒーローは助っ人右腕のウィーランドだ。立ち上がりの一回に一死一、二塁とピンチを作ったが、４番・バレンティンを空振り三振、荒木を中飛に封じて波に乗る。三回から七回までは打者１５人に対して完全投球。３安打７奪三振の快投で５月１１日以来、約２カ月ぶりの４勝目を挙げた。

　「素晴らしい気持ち。中盤からリズムをつかむことができ、ストライク先行で投げられた」とウィーランドは白い歯を見せる。右肘の違和感を訴え、６月１日に出場選手登録を外れた。小さな炎症だったが、トミー・ジョン手術を受けたこともあり、慎重に段階を踏んできた。リハビリ中は１軍の試合をテレビでチェックし「チームがいい戦いをしていたので、そこに戻ることをモチベーションにしていた」という。

　後半戦開幕の１７日、ラミレス監督は１０連敗中だったヤクルトとの対戦について、チーム全体に訓示した。「不気味な存在。１勝させてしまえばこちらの勢いを渡してしまう。眠らせておかないといけない」。敵軍の真中監督と同時代に現役を過ごした古巣だが、温情は無用。下位から確実に勝ち星を挙げる意識を、選手に徹底させた。

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　２位・阪神に再び１・５ゲーム差。「監督はいつもプレーオフ争いを考えるのではなく、上を見ていこうと言っている。２位に上がり、さらに優勝を目指していきたい」とウィーランド。勢いそのまま、虎の尾をつかまえる。